永代供養について
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永代供養について

永代供養とは、後継者の有無に関係なく、墓地の管理者が永代にわたってお骨の管理・供養を行うことをいいます。
ここでは、永代供養のためのお墓=永代供養墓について様々な角度からご紹介したいと思います。
自分には関係あるのかな??と思うあなたも、ぜひ読んでみてください。意外と多くの人に関係しているのです。
まずは、どのような方が永代供養墓を考えるのか、少し具体的に例を挙げてみます。
”もし1つでも当てはまるものがあったなら、あなたも永代供養墓を検討されてもいいのかもしれません。”
- お墓を継ぐ人(お参りしてくれる人)がいない、(子どもがいない。子どもは嫁いでしまった、独身である、親兄弟と離れて暮らしている)
- 自分の死後にお墓のことで子どもに負担をかけたくない
- 自分ひとりだけでお墓に入りたい。家族と一緒にお墓に入りたくない。
- お墓にあまりお金おかけたくない。または、お金をかけられない。
- 人に迷惑をかけないように、生前に自分のお墓の準備をしたい。
- 先祖代々のお墓を守るのが金銭的に負担が大きい。
- 先祖代々のお墓の檀家制度になじめない。できれば檀家をやめたい。
- お墓参りが難しい。(身体的な理由、精神的な理由、時間がない、遠方にあるなど)
- 親兄弟・配偶者のご遺骨を抱えて困っている。
- 故郷や遠くにあるお墓を近くに移したい。
- 故郷から遠く離れたところで暮らしていて、戻る予定はない。
- 宗教・宗旨・宗派にこだわりがない。無宗教だ。
- 自分だけ家族とは宗旨・宗派が異なる。
- 伝統的なお墓の制度にこだわりがない。
- お寺の檀家になるのはむずかしい。
- 生前に死後の心配を解消しておきたい。

いかがでしたか?
おそらく1つくらいは「あ、これは!」と思われるところがあったのではないでしょうか。
では、永代供養墓とはいったいどういうものかご紹介していきます。
永代供養墓について一緒に考えていきましょう。
1. 永代供養って?
-
今までの日本では、それぞれに家墓をもつのが主流で一般的だと思います。 しかし、最近は生涯独身で過ごしたり、子どもがいないご夫婦など...
1. なぜ今、永代供養墓なのか

今までの日本では、それぞれに家墓をもつのが主流で一般的だと思います。
しかし、最近は生涯独身で過ごしたり、子どもがいないご夫婦など、お墓を継承するのが難しくなっている家庭が増えています。また、核家族化が進み、離れて暮らす子どもに負担をかけたくないなとお考えの方もいらっしゃいます。
最近では跡継ぎの問題から無縁仏の心配をするような話も出てきました。
このような状況下で登場したのが永代供養墓であり、この問題が続いていく世の中では永代供養の需要が伸びていくことも事実なのです。
昔と比べてライフスタイルが変化し、家族のあり方も変化し続けていますので、永代供養墓がこれほどにクローズアップされるようになってきたのではないでしょうか。
永代供養墓の特徴
永代供養墓が注目される理由がそのまま永代供養墓の特徴になる、ともいえると思います。- 1.継承者の有無に関係なく申し込める
- 2.生前に申し込むことが可能
- 3.管理者による永代に渡る管理と供養が約束されている
- 4.従来のお墓に比べて安い
- 5.宗旨・宗派が限定されないことが多い
- 6.先祖代々のお墓を守るのが金銭的に負担が大きい

ここで1つご注意を。 永代供養墓と無縁仏について、同じだと思う方がまれにいらっしゃいます。 どちらも亡くなられてお寺などに納骨されていますのですが、異なるものです。 無縁仏というのは、亡くなられたときに身寄りがなかったりして供養のしようがなかったり、代々続いていたお墓などで継承者が途絶えたり連絡がつかなかったりした方を、公的機関やそのお寺などで他の方と一緒に供養するものです。 どなたかの意思で永代供養墓に入られる決断がされている場合(生前に自身で決めたり、先祖代々を永代供養しようと決めたりしているとき)は無縁仏ではありません。
また永代供養墓の呼び方は他にもいろいろあります。
永代供養墓のほとんどは屋内の広い納骨室に収めるものです。 そのため名称は合同墓や共同墓などと呼ばれることがありますが、他には具会一処墓、生前個人墓、永代納骨堂などといわれることもあります。 また、集合墓、合葬式墓所といった名称もあり、「永代供養墓」という言葉ではないこともあります。 業者によって名称が異なる場合がありますので、ご自身が思っている「永代供養墓」と一致しているかご確認ください。
永代供養の種類
- 合祀型
- 単独型(個人墓)
- 集合型(共同墓)
石塔、観音像、涅槃像などの供養塔の地下にあるカロート(納骨場所)に血縁のない人たちのお骨が一緒に埋葬され、寺院や霊園によって永代に供養を行います。
一定期間は骨壷のままお祀りし、契約の期間が過ぎると骨壷からお骨を取り出して合祀する場合もあります。
注意すべき点としては、一度合祀してしまうとお骨を移動させることができないということ。
その点は忘れずにご確認ください。しかし、たくさんの方と一緒に埋葬されているのでお参りの方も多く、寂しく感じないかもしれませんし、個別に墓石や石碑などを必要としませんので、費用としては安価に納骨・供養が可能です。
お骨を一定期間納骨堂などに個別にお祀りし、契約期間が過ぎると別の供養塔などに合祀して永代に供養するタイプです。
契約の期間内であれば個別のお骨とお会いすることも可能です。また、お骨のお引越しなどの可能性のある方にはこちらがおすすめです。
最近では個別にお墓を建立し、その管理・供養を永代に管理者が行い合祀はしないというタイプもあります。その場合、納められるお骨に限りがあり、墓石のデザインなど制限があるようです。
単独型と同じく、納骨スペースは個別にあります。その上に同じデザインの石碑や石塔などを配置して、それを集合させることでひとつのお墓を形作るタイプです。お骨は個々に安置されますが、お参りするときには大きな一つのお墓を形作っている一部分に手を合わせることになります。
それぞれのタイプにそれぞれの利点があり、特徴があることはお分かりいただけたのではないでしょうか。 ご紹介したタイプのほかにも様々なタイプがあります。また、永代供養の形態では次々に新しい試みがなされているようです。近い将来、思いもよらない新形式が登場するかも!?
2. 永代供養墓を選ぶということ
永代供養墓の認知・評価
永代供養墓の認知度は高くなってきています。 とはいえ、まだまだお墓を建てて継承するという考え方が主流なのもまた事実です。 永代供養墓を選択する理由が、跡継ぎがいなくて仕方なく、などという消極的な考えの方も少なくありません。また、世代的にご高齢の方や田舎にお住まいの方ほど永代供養墓や合祀については否定的に捉えられることもあるでしょう。 逆に、若い方や都心部にお住まいの方ほどそのような考えも少なく、永代供養墓を肯定的に考える方が多くなっています。 現在永代供養墓を選ぶことに、周りから反対されたりあまりよく思われなかったりすることもあるかもしれません。しかし今後、世代の移り変わりとともに世の中の考え方も変化することでしょう。 近い将来、永代供養のほうがいいという意見が多数派になるかもしれません。永代供養墓のメリット
- 管理者が永代にわたって供養・管理をしてくれる
- 費用が安価ですむ
- お参りに来る人が絶えにくい
永代供養墓が他の供養方法に比べていいところをどのようなところでしょうか。
まず一番に挙げられるのは、供養と管理の点です。
普通のお墓であれば、年に数回はお墓に参ってお掃除をしたり、メンテナンスにも気を使わなければなりません。そして、子、孫の代まで受け継がれるように気にかける必要があります。
しかし、永代供養墓の場合、それらの心配はなくなります。
ここはかなりの方が気になるところではないでしょうか。
個別の墓石がいらない形式であれば、墓石代はかかりませんし、通常かかる毎年の管理量や寄付金などは基本的にかかりません。
もちろん、場合によっては費用が発生する場合もありますし、個人墓で墓石を建立する永代供養墓などはそれなりの金額になってしまいますので注意は必要です。
しかし、合祀型になればお墓をもつより安価に済ませられることはほぼ間違いないでしょう。
これは特に合祀のタイプにいえることかもしれません。
たくさんの人と一緒に供養されますので、放っておかれてさびしいお墓になるという状態は避けられるのではないでしょうか。
お墓のことを考えたとき、費用面や跡継ぎの悩みが多いので、永代供養墓を利用する方は増えてきているのでしょう。しかし、そのように仕方なく選ぶ方ばかりではありません。 どんな人だっていつかは死を迎えます。 ですから、元気なうちに自分の入るお墓を決めておきたいと思っている方もたくさんいらっしゃるのです。 永代供養墓は生前に申し込むことができますし、自分でお墓にかかる諸費用を支払うわけですので遺族に迷惑もかけることもなく安心できます。自分が生きているうちにこういった悩み事が解消されるということは本当にありがたいことですよね。
永代供養墓のデメリット
いいこともあればその反面というのはなんにでも存在するもの。 もちろん永代供養墓にもデメリットはあります。そちらも確認しておきましょう。- 家族や親族に反対される可能性がある 永代供養墓というのは立派なお墓の1つです。 しかし、現在の日本においてはやはり家墓が主流であることや、他人と同じ墓に入ることに抵抗を感じる方もいらっしゃることから、すぐに全員が賛同するとは限りません。
- どのようにお参りしていいかわからない 個人墓であれば従来のお墓と同じように、ということはわかりますが、合祀だったり共同型だったりと新しい形のものは、お参りの方が戸惑うこともあることでしょう。
- 自分だけの墓ではないし、きちんと供養になるのか不安が残る 特にご先祖を合祀の永代供養墓に改葬した場合などにこのような不安をお感じになることがあるかもしれません。合祀でも永代供養ですのでご供養はきちんと行われます。不安に思うことは管理者にきちんと確認することが大切です。
その点に関しては、きちんと管理者に説明を求めてください。永代供養墓ですので、必ず管理者がいます。見学時、契約時などきちんと確認をしておくことでこの問題は解決されますよ。
永代供養墓におけるデメリットというのは、費用や跡継ぎのことなどの具体的な問題ではなく「このようなお墓で大丈夫なのか」というイメージの問題が多いのではないでしょうか。 その不安を払拭するためには、納得のいくまで説明を聞くこと、納得のいく説明をきちんとしてくれる管理者のいる永代供養墓を選ぶことが大切です。
世間体や家族の同意など、難しいこともあるかもしれません。 しかし、ご自身が納得の上で永代供養墓を選択する決断をされたのなら間違いはないでしょう。
失敗しない永代供養墓の選び方
では、実際に永代供養墓をご希望なさるとして、何に気をつけて選べばよいのでしょうか。 先ほど挙げたデメリットを補っていける、納得のいく永代供養墓選びが大切です。施設を選ぶポイント
まずは実際に足を運び、情報を集めることが大切です。外観、立地、周囲の環境などは見学することによって確認ができます。 その上できちんと確認しなくてはならないことがありますので、いくつかポイントを挙げておきます。
- 管理者が信頼できるかどうかを見極めること 永代に供養をしてもらうように契約をしたのに、その管理者がいい加減であっては困ります。 実際に顔を合わせてお話をし、この人に任せて大丈夫という安心感を得られるところを選ぶことです。
- 費用が適正であること これはいくつかを比較検討することで費用がみえてきます。
- どのような供養をしてもらえるのかを確認すること 永代供養です、といっても、供養の方法は様々です。
- 本堂やお墓が安心できる場所であること 永代に供養する、ということはその場所でずっと過ごすということにもなります。 自分自身がその場所で安心できると思えることも大切な要素になります。
- 案内や規定の書類がしっかりしていること
業者であれば過去の実績や経営状況、お寺であれば墓地の管理状況や本堂の様子など、施設としてしっかりしたところを見るのもよいでしょう。
ただし、供養や管理について、各施設で様々な違いがありますので、そこが料金に反映されています。
安いからいいのか、供養や管理の面での安心をとるのか、合祀か共同墓か、支払う金額がいくらになるのか、追加料金は発生しないかなどしっかりと確認してください。不安なこと、わからないことについてはしっかりと説明を受けましょう。信頼できる施設であれば納得のいく説明をしてくれます。
個人墓であっても一定期間で合祀されるのかどうか、骨壷のままでどれくらいの期間安置できるのかなども確認しておかなくてはなりません。
また、どの宗旨宗派の供養方法が適用されるのか、年間どれくらいの法要が行われるのか、どのような形で開催されるのか、どこにお参りしたらいいのか…供養についての疑問は尽きません。
どこの施設もおおむね1つの宗教宗派の供養方法をとります。永代供養墓の利用については宗教宗派不問であっても、他の宗教による法要等を勝手に執り行うことはできません。 供養の方法は自分では選べないので、事前に納得しておく必要があります。
また、いずれお参りに来てくれた人が心配することがないよう、墓としてふさわしい場所であってほしいですよね。
施設の信頼性にも関係することです。きちんとした契約ができることは本当に大切です。
口約束で終わらず、きちんとした書面で契約をしてください。
契約後に、永代供養墓使用証明書またはそれにあたるものを発行してもらえます。
この証明書を紛失すると、せっかく生前に契約していたのにお骨の行き場がわからなくなりかねません。
契約内容が記載されているはずですので、料金や供養の詳細はご自身でも確認なさってください。
その他気をつけたいこと
永代供養権と永代使用権は異なります
似た言葉ですが、意味はまったく異なりますので気をつけましょう。 永代供養権…お墓を管理・供養してもらえる権利のこと 永代使用権…お墓を使用する権利のこと 永代供養というのは一定期間お寺などで管理薬用をしてもらえる権利を購入しているようなものです。 ですから、跡継ぎがいなくても管理も供養も継続されるといった解釈になるでしょう。 一方の永代使用権ですが、一般的なお墓はこれにあたります。またあくまで「使用」する権利であり、土地は自分のものにはなりません。跡継ぎがいなくなったり、管理料を納められなくなるとその権利は失われます。そういった方が無縁仏となる場合もあるのです。- 永代供養と公営の合葬式墓所の違い もともと公営の合葬式墓所というのは既に遺骨がある場合や身元不明者の遺骨を安置・管理するためにできたものです。 あくまで、遺骨の管理を目的としたものですので、基本的には供養といったことは行いません。 最近では生前申し込みができたり、献花を行ってくれるところもありますが、あくまで遺骨の管理施設といった意味合いが強いです。 その点安価なものも多いですが、永代供養墓では管理と丁寧な供養を執り行うところが多く、安心できるのではないでしょうか。
- 永代供養簿があるかどうか 永代供養をしているところでは、永代供養簿というものを作って管理しています。 誰がどこに供養されているのかを記した名簿です。 永代供養墓では個別安置されていた墓から合祀されたり、移動することもあります。多くの方が一緒に供養されていますので、そのような名簿で管理することはとても需要です。 お参りの際にどこに手を合わせるかわからない、ということにならないよう、利用する側も名簿を見て把握しておく必要があります。
3. 永代供養墓のお金のはなし
永代供養を選ぶにあたって何より気になるのは金額。
お墓でなく永代供養墓は安い、というのは一般的に言われていますよね。
どうして安いのか、それは墓石を建てないから。
そこにあります。
多くの土地面積を必要とせず、高価な石は使わない = 安い
ということは。永代供養墓といっても、面積が広く、個人墓を建立するならば安くはない、ということになります。
どのような形態の永代供養墓を希望するか、ということが金額を決定することにもなるのです。
永代供養墓の具体的な相場
先にお話したように、ものによって金額が変わってくるのが永代供養墓です。 たとえば合祀タイプなら数万円~、墓石がある型なら数百万円することもあります。 正確な相場というのはなかなか出せません。 というのは、施設によってさまざまな違いがあるからです。大きく形式だけで考えると、
個人墓 | 50万~500万円程度 |
---|---|
共同墓 | 20万~100万程度 |
合祀墓 | 3万~40万程度 |
永代供養墓は相場感よりも、何の料金が含まれ、どういった管理供養をしてもらえるのかが肝心です。
永代供養墓の値段に含まれる内容
お墓の金額の表示には「一式」や「セット」といった言葉をよく目にします。 さて、その意味はなんのでしょうか。
これには表示しているところによって、「これだけしか払わなくていい、追加料金のかからない金額」というところと「これに含まれないところは追加でお支払い」という意味がありますので要注意。
個々の金額においては、何が含まれているのか必ず確認してください。
ここでは一般的にどんな内容を含むことが多いかについて触れていきます。
- 永代供養料 永代に渡り供養を行うことに対する費用
- 使用料 永代供養墓の墓所使用料お骨を安置する場所を使用する料金
- 納骨料 遺骨を納骨する際にかかる手数料
- 刻字料 墓石型なら、石に名前などを彫刻する料金です。 そのほかの形式でも、墓誌などに納骨者のお名前を彫るところでは必要となります。
- 墓石料 個別型で墓石を建てる場合には墓石の料金が発生します。こちらも高額な個別型で、総額に含まれている場合もあります。また、小さなものだと別料金で墓石を建てても案外安価な場合もあります。
- 納骨法要のお布施 納骨する手数料と別に、お経を上げてもらったりすることに別途料金が発生することがあります。
- 生前申込者に対する入会金、年会費、入壇料、管理料など 施設によっては申し込みから納骨までの間、年会費や管理費が必要なこともあります。 また、お寺の永代供養墓の場合、檀家になる必要があることもあり、入壇料やお布施を求められることもあります。
永代供養墓ですので、これは絶対です。ただし、この供養というのが年にどれだけあるのか、墓前で行われるのか、合祀前と合祀後ではどのような差があるのかなど、条件によって金額に差が出るところです。
どの区画を使用するか定めていることもありますが、永代供養墓の場合多くが合祀になることが前提ですので、初めに安置された場所をずっと使用できるというわけではありません。
どのような形の永代供養墓でもお骨を納めること必要です。その際の料金が発生します。
おそらく「一式」「セット」には最低限この3点は含まれているのではないでしょうか。その他の費用として以下のようなものが考えられます。
永代供養墓の費用は課税対象?
永代供養墓を所有していることで税金がかかるのでしょうか?
嫌だな、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
実は、消費税、固定資産税、相続税も掛かりません。
なぜかというと、墓所の所有権を持っているのではなく、使用権や管理してもらう権利を持っていることになるからです。
土地の取得ではないですから固定資産税は発生しませんし、管理料にも消費税は掛かりません。
ですが、個人的なお墓の工事や墓石の購入代金などには消費税が掛かりますので注意が必要となります。
また、お墓は非課税財産となっていますので、相続税の対策としてお墓にお金をかけるといったことも考えられます。
永代供養墓に関しては、これらの税金は基本的に掛かりませんので、うまく運用するようにできれば良いですね。
永代供養の費用は相続税の債務控除対象か
結論から申し上げますと、控除の対象にはなっていないようです。 逆に対象となるのは葬儀代です。 葬儀場への支払い、お寺などへの支払い、通夜での飲食代などは相続税の債務控除対象となります。この点に関してはきちんと領収書などを取っておきましょう。
永代供養墓等については生前にするか亡くなってからするもので、葬儀そのものの行為ではないため、控除の対象ではありません。
しかし、相続税については基礎控除が5000万円、法定相続人については1人1000万円(平成25年現在の金額です)の控除がありますので、そこまで心配する必要はないかと思います。
4. 福岡の永代供養事情
では、実際の福岡県での永代供養墓はどのような現状なのでしょうか。福岡でも永代供養という言葉は徐々に広がりをみせています。 需要が高まるにつれ、供給も増加しているようです。
ここでは墓地の種類ごとに現状をご説明します。
墓地の種類からみる永代供養
- 寺院 寺院では、お墓や納骨堂が一般的です。 福岡でも、永代供養を前面に出しているお寺は多くはありません。 しかし、時代の流れから、永代供養墓、永代供養塔などに納骨できると明記した募集も増えてきています。
- 公営霊園 公営の霊園についてはすべて承継者が必要となります。 永代供養は行っていませんので、注意してください。 承継者が途絶えたりすると無縁墓となります。永代使用権が消失し、お墓が解体されてしまいます。
- 民間霊園 人気の高い樹木葬も永代供養墓の一種です。 現在福岡県内では数ヶ所が樹木葬という名前の永代供養墓の募集をしています。 福岡の民間霊園はお墓が主体ですので、永代供養が難しいと思われることもあります。 しかし、永代供養の需要の高まりを受け、墓石のまま永代供養ができる霊園も登場しています。
もともと永代供養は檀家・門徒や無縁仏などのために設置してあったものが多いのですが、一般の方向けに新設し広く募集を始めていることもあります。
古くから合祀形式が多かったようですが、現在、骨壷のまま永代供養してもらえることも増えてきました。
墓地のない寺院でも納骨堂で永代供養してもらうことができるなど、各寺院によって形式は様々です。 基本的には檀家門徒になる必要がない、管理費などは毎年必要ない、宗教宗派を問わない、というのが共通しています。
管理費については生前購入の場合、遺骨が納められるまでは払うこともあります。 金額もその寺院の考え方によりますので、必ず説明を聞きましょう。
一般的には33年、50年などで合祀されることがほとんどです(初めから合祀されることもあります)。 将来的にはお骨を取り出して改葬などはできないとお考えください。 また、合祀しない永代供養墓も少しずつ増えてきています。寺院とよくお話してみてください。
墓石、骨壷のままで永代に供養してもらえるところ、一定年数が過ぎると、遺骨は合祀し、墓石は解体更地にしてくれるところなどがあります。
また、夫婦二人のみのお骨が納められる「夫婦墓」や、2人、4人など納められる人数が決められ、友人、恋人など家族でなくとも利用できるものもあります。
それぞれ納骨の際に手数料がかかることもありますが、基本的に年間管理費等は金額に含まれているのが一般的です。
永代供養の形態
永代供養をしてもらえるお墓として、樹木葬、納骨堂、墓石、夫婦墓、合祀など様々な形があります。 合祀でも、民間霊園は骨壷のままというところも多くなっています。やはり、福岡でも首都圏同様に承継者問題や金銭的な問題、子どもに迷惑をかけたくないと考える方が増加するなど、永代供養の需要が増え、それに対応するように寺院も霊園も永代供養墓を増やしていったといえるのではないでしょうか。 そして、様々な事情に対応して、様々な形式が誕生したのでしょう。
ペットについても永代供養が可能な寺院や霊園もありますし、一部霊園ではペットと一緒に入れるところもあります。 しかし、福岡ではペットに関しては別途墓所が用意してあり、一緒に入れるのはまだまだ特殊なケースです。