福岡で納骨堂を選ぶなら。
失敗しない納骨堂選びのコツを総まとめ
納骨堂とは
納骨堂とは簡単に言うと「屋内でご遺骨を保管する場所」です。
お墓や納骨堂などについて定めた「墓地、埋葬等に関する法律」によると、納骨堂とは「他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいう」と定義されています。
納骨堂にはご遺骨を収蔵する「納骨壇」が設置されており、納骨壇のタイプは上部に仏壇を設置した「仏壇型」や扉付きの四角いスペースにご遺骨を納めるロッカー型などが一般的です。また、最近では都市部を中心に、自動搬送式の納骨堂も人気を集めています。
納骨堂もお墓と同様に親族などの継承者に受け継いでいく「継承型」が一般的で、毎年管理料の支払いが必要となります。
もともと納骨堂は、墓地に遺骨を埋葬するまでの間一時的に遺骨を預ける施設で、預かり期間を定めている場合も少なくありませんでした。
しかし現代では、恒久的に遺骨を納め、供養するスタイルに変化しています。
イメージするなら、お墓は故人が眠る一戸建ての家、納骨堂はマンションや集合住宅のようなものと言えるでしょう。
お墓と納骨堂はそれぞれに魅力、メリット・デメリットがありますが、納骨堂は季節や天候にかかわらずお参りができ、お墓掃除などの手入れも必要ないことから忙しい現代人の人気を集めています。
しかし一言で納骨堂と言ってもお寺や施設によってデザイン、仕組み、費用などが異なります。ここでは納骨堂選びのポイントから費用の相場、お参りの仕方までくわしくご紹介します。
納骨堂選びの7つのポイント
1その納骨堂はお参りに行きやすい場所にありますか?
納骨堂を選ぶ際は「ご遺骨を納める場所」としてだけでなく、「親族などがお参りに行く場所」という視点も大切です。値段が安いから…とお参りに行きにくい施設を選ぶと、残されたご家族に負担をかけたり、なんとなくお参りの足が遠のいてしまうことも…。
“お参りに行きやすい場所”といっても単なる距離の「近さ」だけではありません。
「自宅からの移動距離・移動時間」
「お参りの日時に制限があるか」
「公共の交通アクセス(最寄の駅、バス停、送迎などの利便性)の利便性」
「駐車場の有無と墓所までの距離」
「バリアフリーの仕様になっているか」(スロープや手摺、エレベーターなどの設備など)
など様々な角度から判断してください。
2その納骨堂は利用者の宗旨宗派が限定されていませんか?
檀家や門徒になる必要はありませんか?
お寺の納骨堂の場合はその多くが、利用者を檀家や門徒に限定しています。そのお寺の檀家や門徒ではないけれど、納骨堂を利用したいという場合は、改めてお寺の檀家や門徒にならなければなりません。
以前は別のお寺の檀家で、違う宗旨宗派だったという場合でも問題はなく、ほとんどの納骨堂では以前の宗旨宗派を問われません。
しかし改宗は必要となりますので、宗旨宗派を変えたくない場合は同じ宗派のお寺の納骨堂を選んだ方が良いでしょう。
ただし同じ宗派の場合は、離檀して別のお寺の檀家になるとお寺同士のトラブルになりかねません。菩提寺と異なるお寺の納骨堂を購入する場合は、事前にお寺に伝えましょう。
霊園の場合は一般に宗教宗派を問われず、無宗教の方も利用することができます。ただし、永代供養付きの施設の場合はその施設が依頼した僧侶によって読経などが行われますので、こちらもあらかじめ確認しておきましょう。
3その納骨堂は、骨壺を何個まで納められますか?
納骨壇に納められる骨壷の数はあらかじめ決まっています。どれくらいのサイズの骨壺が何個まで納められるのかを事前に確認しておきましょう。
骨壺●個まで収容可能とあらかじめ明記されていればそれ以上は納められませんし、納骨壇の棚のサイズによっては大きな骨壺は収まりきれない可能性もあります。
特にすでにご遺骨がある場合はサイズや数に注意が必要です。後で「入りきれなかった…」と後悔する前に見学時に必ず確かめてください。
4その納骨堂の遺骨の安置期間は?安置期間終了後のご遺骨の収蔵先は?
ご遺骨の安置期間については、13年、33年、50年など、施設ごとに決まりが異なります。 管理費が支払われている限りはずっと安置できるところもありますし、一定期間が過ぎたご遺骨については、合祀したり、ご遺骨の安置場所を変えたりする場合もあります。
- ●ご遺骨の安置期間が決まっているか(骨壷の状態で何年間安置してもらえるのか)
- ●一定期間が経過したご遺骨はどうなるのか(合祀になるか骨壷ごと移動か)
- ●改葬ができるのか(お骨は取り出すことができるのか)
などについてもあらかじめ確認しておきましょう。
5その納骨堂にかかる費用はどれくらいですか?
納骨堂の価格には使用料、納骨費用、開眼法要料、施設によっては戒名代や位牌代なども含まれています。また、年間管理費として別途1万円~2万円程度の支払いが必要な施設が多いようです。 仏壇式の納骨堂などは別途で仏具代などがかかる場合もあります。
一方で永代供養の納骨堂の場合は最初に支払う金額以外は支払いが必要ないところもあります。
費用には何が含まれているのか、その後追加の支払いなどがないかなどを最初に確認しておきましょう。
6その納骨堂の運営者はどこですか?管理・経営はしっかりしていますか?
一般に寺院の納骨堂の場合はお寺が管理・運営を行っていますが、まれに民間の運営会社が間に入って実質の経営をしている場合もあります。お寺だから、という理由で選んだはずが民間の経営だったと後々気づくこともあります。
納骨堂には大切なご遺骨が収蔵されています。 万が一の事態に備え、建物の安全対策や、管理者(社)の経済状況、施設の状態、修理の必要が発生した場合の負担金はどうなるのかなど、できる限り確認しておきましょう。
7その納骨堂の管理者は信頼できますか?
納骨堂の運営主体が民間ならば担当者、寺院ならばご住職など、実際に接する方の人柄にその施設の雰囲気が現れることもあります。
生前契約をする場合は、なにかとお話しする機会も多くなりますので、お話のしやすいところがいいかもしれませんね。
分からないことはどんなことでも質問できて、気軽にご相談に応じてくださるところでしたら安心感もあります。
お墓でも納骨堂でも購入したら終わり、というものでもありません。良いお付き合いを続けていけるところを選びたいものです。
納骨堂の運営について
納骨堂の運営主体は「寺院が運営」「自治体が運営」「民間の事業者が運営」の3つに分類されます。
それぞれの特徴を説明しましょう。
寺院が運営 |
|
---|---|
自治体が運営 (公営) |
|
民間の業者が運営 (民営) |
|
納骨堂の種類
納骨堂には様々な形式のものがあります。ここで代表的な6種類についてご説明します。
-
ロッカー式
古くからある一般的な納骨堂の形式で、ロッカーのように仕切られた納骨壇の中に骨壷を安置するスタイルです。
コインロッカーのような形だったり、縦長のものだったり、形は様々です。 お参りの形式も、骨壷を取り出してお参りするケースや、ロッカーに入れたままお参りをするケースなどそれぞれ異なります。集合型の納骨堂の場合、お参りする場所が別に用意されているところもあり、実際に遺骨を安置している場所には立ち入れない場合もあります。
ロッカーというと味気のない感じもしますが、安価で、場所によっては装飾などが施されたものもあります。しかし安置場所にはお線香や生花、水物、食品をお供えできないことがほとんどです。 -
仏壇式
仏壇式は上段に位牌を納める仏壇があり、下段に骨壷を納めるスタイルが一般的です。納骨スペースが広く、上部の仏壇には位牌のほか、写真や思い出の品などを一緒に入れることができるところもあります。
仏壇式は高級感のある納骨壇も多く、仏具や装飾の種類によっては高額になる場合もあります。「親戚が来ても恥ずかしくない見栄えがいい納骨壇が良い」「収納数が多いところがいい」など、どこに重点を置くのかきちんと見定めて購入しましょう。
家に仏壇がない場合、位牌を置いて仏壇と同じように使うこともありますが、ろうそくやお線香はあげられないことが多いようです。 -
棚式(神棚式)
こちらもロッカー式同様、昔ながらの形式の納骨堂で見かけるタイプです。
しかしロッカーのように一軒ごと個別に仕切られたものではなく、棚の上に骨壷が整然と並べられており、仕切りなどはありません。
また骨壷と一緒にお位牌を置くこともあります。一人分のスペースは小さめで、価格も比較的安価です。 -
墓石式(室内型墓所)
一般的な墓石よりやや小さめのお墓を屋内に並べ、お墓の中に設置された納骨室にご遺骨を納めます。「室内墓地」とも呼ばれ一般的なお墓と同じようにお参りができますが、焼香は合同の祭壇でしか出来ないところもあります。
お墓の魅力と納骨堂の魅力の両方を兼ね備えたタイプですが、 墓石代や広さに応じた使用料が発生しますので費用は高めとなり、通常のお墓を建てるくらいのお値段になることも少なくありません。
最近は、仏壇式のサイズで上部の仏壇を小さな墓石にした「墓石式納骨堂」や、室内にコンパクトな墓石を置いて納骨する「自宅墓」も人気を集めています。
-
自動搬送式
近年都心部で増えている機械式の納骨堂で、専用のICカードなどで操作をすると参拝のスペースに骨壺や位牌などが自動的に運ばれてきます。
お墓や納骨堂を作るスペースが作れない都心部にあるため交通アクセスが良く、施設も充実しており、同じ建物内で法要などが行えるところや永代供養制度を整えているところもあります。
福岡では自動搬送式の納骨堂は少なく、北九州市小倉南区のさくら陵苑のみとなっています。 -
合葬(合祀)式
屋内外に設置された合葬スペースに納骨するタイプです。合葬とは、いろいろな方のご遺骨を一緒に埋葬する方法で、本堂や納骨堂の中に合葬スペースを設けている場合や、境内に永代供養塔などを建て、そこに納める方法などがあります。
骨壺からご遺骨を取り出して他の人と一緒に納骨するタイプが一般的ですが、永代供養塔の場合は内部に棚などを設けて骨壺のまま納めることもあります。
納骨堂と永代供養塔の違いは?
少子化・核家族化が進む今、「永代供養」を選ぶ人が増えており、「永代供養塔」や「永代供養納骨堂」という言葉を聞くことも増えてきました。
しかし、「聞いたことはあるものの、普通の納骨堂とはどう違うの?」と疑問をお持ちの方も少なくないようです。
簡単に言えば、「納骨堂」は埋葬する場所、「永代供養」は供養の制度のひとつで、永代供養制度をつけた納骨堂が永代供養納骨堂、石などで作られた塔の中に納骨し、永代供養を行ってもらえるのが永代供養塔です。
永代供養塔と一般的な納骨堂の違いをまとめてみました。
納骨堂 | 永代供養塔 | |
遺骨の安置 | 基本的に個別に安置される | 一般に、すぐに合祀(合葬)するか 一定期間経過後合祀される |
継承 | 代々受け継ぐことが前提 | 継承せず一代限り |
年間管理費 | 必要 | 納骨後は基本必要ない |
料金 | 30~300万円程度 | 10~80万円程度 |
遺骨の取り出し | 出来る | 合祀(合葬)の場合は出来ない |
参拝場所 | 屋内 | 参拝場所は屋外であることが多い |
納骨堂のメリット・デメリット
樹木葬のメリット
一般的なメリットとして次のようなことが挙げられます。
- ●お参りの際に季節や天候を気にする必要がない
- ●一般のお墓より安価な場合が多い
- ●清掃などが簡単で、掃除や草むしりの手間が省ける
- ●ご遺骨を移す(改葬)する場合も墓じまいなどが必要ない。
- ●都心部などでは交通アクセスが良いところが多い。
- ●休憩用のいすが設置されていたり、バリアフリーに配慮があるところも多い
納骨堂のデメリット
一般的なデメリットとして次のようなことが挙げられます。
- ●お墓に比べてご遺骨の収納容量が少ない場合が多い
- ●線香や生花などをあげることができない
- ●納骨壇はすべて同じ色・形となり、個性を出すことができない
- ●狭いスペースに並んで設置されているので、参拝者が多いお盆やお彼岸などはゆっくりとお参りすることができない。
- ●開放感がないので、故人とゆっくりと語らうことが難しい。
納骨堂とお墓はどちらもメリット、デメリットがあります。その違いをまとめました。
納骨堂 | お墓 | |
設備 | エレベーター、バリアフリー、冷暖房完備のところもあり、1年中快適にお参りできる。水をかけたり、線香を焚いたりすることはできない | 多くの霊園で休憩所や桶などが用意されている 屋外なので開放感があり季節感があったり眺望が良いところも多いが清掃や手入れなどが必要となる |
収納容量 | 墓地に比べ少ないところが多い | 容量に制限がないが、地上型の納骨室の場合は容量がある程度決まっている場合が多い |
使用期間 | 使用期間が決められているタイプと、代々受け継ぐタイプがある | 一般に期間に制限がないため、管理する人がいる限り安心して使用できる 使用期間を選ぶタイプではその後は合祀墓で永代供養されることが多い |
立地 | 寺院に隣接されている場合が多い。自動搬送型などの場合は交通アクセスの良い都心部にあることが多い | 都市部から離れていることが多いため、交通の便が悪いことがある 見晴らしがいい、海が見える、緑が多いなど、立地条件が良ければ気持ちよくお参りできる |
価格 | 基本的には使用料+管理費であるが、お寺の納骨堂の場合、入檀料や護持会費などが必要な場合がある | 使用料、墓石代、工事費、管理費など |
納骨堂は高い?安い?
福岡の納骨堂 費用の相場は?
納骨堂に関しては福岡では一般的にお墓を建てるより安い傾向にあります。広い土地を必要としないこと、墓石がないことなどがその理由ですが、逆に豪華な納骨壇を完備している、設備が整っている、交通アクセスの良い納骨堂などの場合は石墓より高価になることもあります。
またお寺の納骨堂の場合、別に「位牌堂」が設けられその使用料金も含めて必要な場合もあります。位牌堂は故人やご先祖様の位牌をお祀りする場所で、本堂や納骨堂に隣接する場合が多いようです。
納骨堂の相場
「納骨堂の相場はどれくらいか」と問い合わせをいただくこともありますが、納骨堂はそれぞれ立地、設備・施設、運営主体、納骨壇の大きさなどが異なるため一概に「いくら」と言うことはできません。
ここではタイプ別におおよその価格を掲載しますが、あくまで目安として考えてください。
ロッカー式 | 仏壇式 | 墓石式 |
30〜80万円程度 | 70〜300万円程度 | 120〜300万円程度 |
もっとも安価なのは合祀(合葬)式で1名様10万円以下に設定された施設もあります。
ロッカー式や棚式は比較的安価で、仏具などが必要な仏壇式や墓石式は比較的高価になります。
室内墓のタイプの墓石式の場合、 使用する石種や大きさなどによって異なりますが、通常のお墓と変わらないくらいの価格になることも多いようです。
費用の内訳
納骨堂を利用する際どのような費用が必要でしょうか。 主なものを挙げました。
【納骨堂の使用料(永代使用料)】
納骨堂を使用する権利に対する代金です。お墓でも土地を利用する際には永代使用料の支払いが必要となります。永代使用料は「永代供養料」と字面が似ていますが、永代供養料は永代にわたって管理・供養をしてもらうための費用ですので、まったく別物です。
【入壇料(檀家になる必要がある場合)】
お寺によっては檀家、門徒になる必要があります。初めて檀家、門徒になる際は入檀料(入問料)と呼ばれる、いわゆる入会金のようなものが必要です。納骨堂を購入する際にこちらも確認しておきましょう。
【管理費(納骨堂維持費、寺護費など)】
継承型納骨堂ではほとんどの場合、毎年管理費の支払いが必要です。金額は施設によって異なりますが、エレベーターや冷暖房など快適な納骨堂では管理費が少々高くなることもあるかもしれません。
【仏具代金(仏壇型)】
仏壇型の納骨堂の場合、表示されている金額に仏具代が含まれていない場合もあります。「他に比べて安い」と思って購入を決めたら、あとあと加算されてしまうこともありますので気をつけましょう。もちろん最初から総額に仏具代金が含まれている場合もあります。見学の際に確認しておきましょう。
【墓石代(墓石型)】
墓石型の納骨堂の場合、お墓と同じく墓石代金がかかります。また、その石に戒名や俗名を彫ったり、石を運搬して据え付ける工事費も別途かかります。
【生前に納骨堂を購入する場合】
近年、生前にお墓や納骨堂を購入する方が増えています。その場合はもちろん、納骨はされていませんが、納骨の有無にかかわらず、購入後は維持管理費の支払いが必要となることが多いようです。
もちろん施設によって異なり、
- ●契約したときから発生する
- ●納骨したときから発生する
- ●事前に一括で支払う
- ●管理費は必要ない
など様々なパターンがあります。こちらも購入前に確認してください。
【キャンセルする場合の費用】
納骨する前にキャンセルする際は、全額返金される場合と、一部返金される場合、返金されない場合などがあります。 墓石タイプであれば、お名前や家紋などを彫ってしまうと返品は難しいでしょうし、室内墓では完全オーダーメイドの場合もあります。キャンセルの可能性がある場合は速やかに相談しましょう。
【永代供養料】
一般の納骨堂に永代供養をつけてもらう場合、納骨堂の使用料と別に永代供養料を納める必要があります。
そのままの区画を利用して永代供養する場合と合祀する場合、骨壷を取り出して別途に納める場合などがあり、かかる費用は施設によって異なります。
年間管理費を一定期間分先払いし、期間内は個別の納骨壇のまま安置し、期間経過後に合葬墓に移すシステムのところもあります。 最初から永代供養の納骨壇を選ぶ場合は檀家になる必要がないことも多く、入壇料も不要となります。
納骨堂のお供えはどうする?
初めて納骨堂にお参りに行く際、「お供えはどんなものを用意するべきなのか?」悩む方も少なくありません。
お供えに関しては納骨堂ごとにルールが異なります。気になる時は事前に住職や納骨堂の管理者に確認しましょう。
お墓や納骨堂など故人をお参りする場合のお供えは「五供」と呼ばれ、下記のような内容となります。
【五供】
1.食べ物、飲み物
故人の好物などを選びます。施設に負担をかけないよう、腐敗や破損などの心配がないものにしましょう。そのまま置いておく場合は瓶入りや缶入り、袋入りのものし、生ものの場合はお参り後に持ち帰りましょう。
2.花
お花の種類は特に決まりはありませんが、施設によっては生花を禁止しているところもあります。また、個別の参拝スペースの献花は造花に限られ、別に生花をお供えできる専用スペース設けているところもあります。
生花の場合、水やりや枯れた場合の処分も必要となるので、頻繁にお参りに行けない場合は造花やブリザードフラワーなどにしておいた方が無難です。
花の本数は奇数が一般的とされ、3、5、7本が良いと言われています。色は故人が好きな色で構いませんが、決まっていないときは明るい色の方が良いでしょう。
3.水
湯飲みなどに入れた新鮮なお水を供えます。
4.お線香
5.ろうそく
お墓の場合、お線香とろうそくはお参りの必需品ですが、納骨堂は室内にあるため防災面からもお線香やローソクはお供えできないところが少なくありません。たいていの納骨堂には共同の参拝スペースが設けられていますので、そちらでお焼香をしましょう。
納骨堂に入れるのは檀家(門徒)だけ?
宗派が違う場合は?
寺院が運営主体の納骨堂は、その多くが檀家(門徒)であることを利用の前提条件としています。檀家ではない場合、以前の宗派は問われませんが新たに檀家(門徒)になることが求められ、その際は入檀料が必要となることもあります。
しかし、寺院によっては檀家にならなくても、例え無宗教であっても利用できるところもあります。
その際は、お布施や寄付金を求められることもなく、どなたでも納骨堂を利用することができます。しかし、供養については運営主体のお寺の作法に則って行われますので、特定の宗教・宗派を信仰している方はご注意ください。
霊園等の法人や民間企業が運営する納骨堂の場合は、宗教宗派を問わず利用できるところがほとんどです。しかし、永代供養などの場合は施設が決めた宗旨宗派で供養が行われますので、こだわりがある場合はあらかじめ確認しておきましょう。
福岡の納骨堂でも、永代供養を希望する方が増えている?
少子化や核家族化が進む現在、福岡の寺院や納骨堂でも「永代供養ができませんか?」という問い合わせが増加しています。
初めから永代供養を希望する方もいらっしゃいますし、まず納骨堂を買って、いずれは永代供養も考えようという方もいらっしゃいます。
寺院などでも、初めから永代供養墓・永代供養塔を建てていることもありますが、檀家・門徒の納骨堂やお墓のお骨がいっぱいになったため合祀の永代供養墓を建立する場合や、檀家(門徒)さんから永代供養の相談を受けて永代供養塔や永代供養の納骨壇を増設するケースもあります。
お墓や納骨堂の後継者がいないことから、永代供養施設を探して改葬(ご遺骨の引っ越し)をする方もいますが、まずは現在のお寺の住職に相談してみましょう。悩みを解決するためのご提案をしてくださることも少なくありません。
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お墓ディレクターからの一言
近年、納骨先として納骨堂を選ぶ人が増えており、納骨堂を新しく建立したり、増築するお寺や霊園等も増加しています。
その大きな理由としては、納骨堂なら天候などに左右されずいつでもお参りができること、また清掃なども必要なく手間がかからないこと、石墓より比較的安価なことなどが挙げられるでしょう。
また最近ではお墓と同じように永代供養をつけることができる納骨堂も増えており、納骨堂も継承型から永代供養型へとシフトしています。
しかし、「楽だから」「安いから」という理由だけで簡単に納骨堂を選んでしまうと思わぬ後悔をすることも少なくありません。一言で納骨堂と言っても多種多様ですし、屋内の納骨堂の多くはお線香をあげることができなかったり、通路が狭くゆっくりお参りができないこともあります。また、お墓のように気軽にお参りができず、近親者以外の参拝が難しい場合もあります。
お墓も納骨堂もメリット・デメリットがあります。納骨先に何を求めるのか、何を大切にするのか家族や親せきなど関係者で話し合い、心から納得できる施設を選びましょう。
福岡には寺院や霊園等に様々な納骨堂が用意されています。ぜひアノヨコノヨで探してみてください。終活カウンセラー1級/お墓ディレクター2級 河野 文